キャベツと高血圧

 管理栄養士のmarinaです。雨が続き、土砂災害も発生していますね。日本は本当に災害が多いように思います。「備えあれば憂いなし」は、よく考えられたことわざだなあ、と思います。何に対しても準備は大事ですね、でもその準備を上回るものが起こるのが災害のように思います。被害に遭われた方にはご冥福をお祈り申し上げます。

 先日、キャベツで血圧が下がるのか、という趣旨のお話を頂いたので調べてみました。血圧が下げる生活習慣は、減塩が最も影響が大きいです。高血圧治療のガイドラインでも、高血圧の場合は「食塩1日6g未満」が挙げられています。その他に「野菜・果物の~」や「節酒」等も挙げられています。

 本題のキャベツですが、この「野菜・果物~」に該当する項目だと思われます。キャベツをはじめ、野菜や果物にはカリウムが含まれます。このカリウムが体内に入るとナトリウムを外に出す、という体の仕組みがあります。細かいことは大学でも習ったのですが・・複雑でしたので飛ばします。ナトリウムは体の中で水分と一緒に移動するため、余分な水分が外に出ると(余分な血液が外に出ると)、血圧が下がります。凄くざっくりまとめると、カリウムを摂取することで、血圧が下がるのです。

 結論ですが、これはキャベツに限らず降圧効果が期待できると思います。ガイドラインでも示されている通り、野菜や果物にはカリウムが多く含まれます。キャベツに~という表現はないため、まだ強い根拠が得られていないようです。カリウムを効率よく摂取するには加熱しないこと(生で食べること)です。カリウムは水に溶けるため、スープに調理したものを飲むなら摂取出来ると思いますが、茹で野菜とかにすると(茹でこぼすので)カリウム摂取量が減ってしまいます。
 ちなみに、このカリウム云々の内容は、腎機能が正常に働いている方に限ります。腎機能が落ちている方は、カリウムの多量摂取すると心臓等の筋肉に影響があるため注意が必要です。それではこの辺で(__)

参考
高血圧ガイドライン2019