ブロッコリーとLDLコレステロール
管理栄養士のmarinaです。保健指導でお話した中で『ブロッコリーがLDLコレステロールを下げると聞いて、意識して食べるようにしています』という方が居ました。その時はブロッコリーだけではないでしょう・・と思って、ブロッコリーというより食物繊維が余分な脂を排泄するのに働いてくれるので、ブロッコリー以外の野菜やきのこや海藻類でも大丈夫ですよという話を伝えました。少し気になったので、どういう情報なのか調べてみました。
ウェブからの検索で、こんな記事がヒットしました。
英国の研究グループは、このグルコラファニンが豊富なブロッコリーを食べることで血液中の悪玉コレステロールを効果的に下げることができるのではないかと考え、調査を行いました。
・・・省略・・・
この研究では全く同じ実験を2回行いました。その結果、2回ともに、グルコラファニンを多く含むブロッコリーを食べたグループは普通のブロッコリーを食べたグループよりも血液中の悪玉コレステロールの含量が減少したことがわかりました。
こういう記事を見ると、ブロッコリーが良いのか!と思いがちですが、こちらの実験だけでは詳細が分かりません。記事内にはこういう内容も記載があります。
グルコラファニン含量が高められた品種がアブラナ属の野生種との交配により作り出されました。このブロッコリーの商品名は「ベネフォルテ」と名付けられ、普通のブロッコリーよりもグルコラファニンを2.5~3倍多く含むそうです。
つまり商品販売のためか・・?なんて思ってしまいましたが、この情報だけではなんとも言えないですよね。イギリス人が対象なので日本人も同じことが言えるのか、普通のブロッコリーでは効果が得たと言えるのか等・・・。あと、今回の脂質代謝改善に関しては『野菜の摂取量は1日350gが目安です。そのうち1/3以上はにんじん、小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜から摂取しましょう。』という内容を目にすると思います。その中でブロッコリーが特に目に入ったのかもしれませんし・・・どこから情報を得たのか、もう少し聞いてみればよかったな、と今更ながら思ってしまいました。それではこの辺で(*´ω`*)
参考
・アイティメディア株式会社 あの野菜に悪玉コレステロールを減らす効果があった!?
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