喫煙者している方のお話

2021-06-16

 管理栄養士のmarinaです。保健指導でお会いした喫煙者で、「たばこは肺がんと関係ない」「喫煙者は自殺率が低い」と主張する方がいらっしゃいました。色々な情報がある中で、自身にとって好ましい情報のみを信じるというのは・・・なんだか偏りがあるように感じます。

 たばこを吸わない人に比べて、たばこを吸う人は男性では4.5倍、女性では4.2倍肺がんになりやすいという事実があるため「関係ない」とは言えないのではないかと思います。関係ないと言われているのであれば、それは日本人の対象ではないとか、研究時が最近ではないとか、対象人数が少ないとか、何かを勘違いしているとか、その結果を受け取ったプロセスに原因があるのではないかと思います。

 もうひとつ、喫煙者はストレス解消が出来ているため自殺者が少ないというものです。こちらも逆に「たばこを吸わない人に比べて、たばこを吸う人は30%自殺リスクが高い」という結果を見つけました。たばこと自殺を結びつける具体的なメカニズムはよくわかっていませんが、ニコチン依存症もうつ病のリスクになると指摘されているため、うつ病をきっかけに自殺するのではないかと考察されていました。

 初めて聞いたことだったので、これはどうなのか・・と思ってはっきりとした提言が出来なかったのですが、これで次回このような事例があった時には対応が出来そうです。例え、自分にとって望ましいこと(反対に、自分にとって不適切なことも)を見つけたとしても、それが全ての人に当てはまる訳ではないということは頭の片隅に置いておく必要があるなと思いました。それではこの辺で(*´ω`*)

参考
・国立がん研究センター たばこと肺がんとの関係について/たばこと自殺について