血管年齢検査はどうやって測定するのか

2021-05-15

 管理栄養士のmarinaです。保健指導では血圧高値の方も多くいらっしゃるのですが、自覚症状が無いためすぐに生活習慣の改善に結びつく方が少ないように思います。ご家族の中で、脳血管疾患や心血管疾患を発症したという方がいれば、気を付けようという意識が高いかたもいらっしゃいますが・・・。血圧が高いと動脈硬化が進行することはご存知の方が多いかと思いますが、その動脈硬化の具合がどれ位まで進行しているのか分かると、生活改善をしようと思う方が増えるのではないかなあと考えます。

 血管年齢検査は動脈の弾力性(血管の硬さ)と、狭くて流れの悪いところの有無(詰まり具合)、を専門の機械で測定します。両手足に機械をつけ、血圧計のように最初強く締まりその後緩む、を何回か繰り返し、5分程度で検査ができます。
 「CAVI」キャビィ検査・・・動脈の硬さを測定する検査です。心臓から押し出された血液により生じた拍動が、血管を通じて手や足に届くまでの速度を計測します。
 「ABI」エービーアイ検査(ankle brachial index(足関節上腕血圧比))・・・「腕の血圧」と「足首の血圧」の比から、比較的太い動脈の内腔が狭くなっていないかどうかを調べる検査です。
 「PWV」ピーダブリューブイ検査(Pulse Wave Velocity(脈波伝達速度))・・・拍動の伝わり方の速さを調べる検査で、PWVは『比較的太い血管の硬さ』の指標のひとつ。
 「頚動脈エコー」・・・頸部の動脈の内膜肥厚やプラーク(動脈硬化巣に存在する内膜の斑状肥厚性病変)のサイズや性状を観察します。

 ざっと調べた感じではこのあたりでしょうか・・・どれも医療機関での診断になるようです。自覚症状がない状態が常だと思いますが、人間ドッグでこの動脈硬化の検査を入れてくれたら、生活改善をしようと思う人も増えると思うのですが・・・なんて思いました。それではこの辺で('_’)

参考
・ささきクリニック 血管年齢検査|あなたの血管は何歳ですか?
・しゃくど循環器内科 動脈硬化(脈波)検査(ABI検査とPWV検査)とは