脊髄炎とはなにか

2021-02-14

 管理栄養士のmarinaです。久しぶりにヘルスケア関連の話題です。保健指導で、昨年脊髄炎になったと伺った方とお会いしました。脊髄炎は、炎症だろうな・・とは思いつつ、よく分からなかったので調べました。

 脊髄は頸髄、胸髄、腰髄、仙髄からなりますが、このどこかに炎症が生じた時に脊髄炎といいます。急性に症状が現れた時には脊髄炎、慢性に経過する時には脊髄症と呼ぶことが多いようです。正確な頻度は不明ですが、ウイルス感染に関連して発症するものが多いようです。原因が不明な特発性という場合もあるため、いつ発症するかタイミングが分かりませんね。

 急性脊髄炎では、脊髄は横断性(水平面全体)に損なわれますという表記でしたが、言葉が少し難しいですね。傷害された脊髄の部位に相当する部分に運動障害と感覚障害がみられ、加えて膀胱直腸障害を生じるということみたいです。これって、生活に必要な多くの部分が失われるという意味に聞こえます。
 特に胸髄が損なわれる頻度が高く、両下肢の麻痺と損なわれたところから下の部分に感覚障害および排尿・排便障害が現れます。ということで、どうやら日常生活が大変に不便になるようです。

 頸髄障害による呼吸不全がみられた時は呼吸管理も必要になります。排尿障害に対しては、膀胱カテーテルの留置が必要になる時も多く、慢性期になっても自己導尿を行う場合もあります。ということで、私がお会いした方はとても回復された状態の方だったのですが、相当大変な時期があったのではないかと想像します。服薬の他にも現状復帰のためにリハビリが必要ですし。もう少し突っ込んで聞けば、色々教えてくれたかもですね。それではこの辺で( ˘ω˘ )

参考:
・株式会社QLife 脊髄炎とその類似疾患