心電図検査について⑦

2021-01-07

 管理栄養士のmarinaです。以前のホルター心電図で見られた『心室頻拍』が生じる状態では、何かしらの原因により心房からの規則正しい電気活動とは無関係に、心室自身の規則的なペースで活動をするようになっているようです。つまり、本来の電気活動とは別の電気活動のルートが形成されていることが考えられています。

 心室の電気活動に異常が生じた結果、全身に必要な血液を十分送ることができなくなります。特に持続時間が長い場合(30秒以上)や、心電図において電気活動の形が異なるタイプの(多形性心室頻拍)は、命にかかわる可能性が高いため危険と言われています。

 心室頻拍は、心疾患により発症する「器質性心室頻拍」と、明らかな心臓病がみつからない「特発性心室頻拍」とに分けることができます。前者の器質性心室頻拍は重症度がより高く、心室細動(心室が小刻みに震えている状態)へと移行して血圧低下から意識消失に至る危険性が高いです。
 頻拍が7拍以上(確かそう聞いたように思います)起こることで意識消失に至るリスクが高いようですが、私が以前行った24時間ホルター心電図では、このような短期の脈が9拍あったためリスクが高いと指摘されました。