心電図検査について⑤
管理栄養士のmarinaです。運動負荷検査というのは、運動中の心電図を検査することにより心臓病の有無や治療の効果を調べる検査です。安静時ではわからない心電図の変化や不整脈・血圧の変化を見て、運動中の心臓の状態を検査します。
胸に心電図を、腕に血圧計を取りつけた状態で、回転するベルトの上を歩くか(トレッドミル検査と言います)エアロバイクに乗り続けること(エルゴメーター検査と言います)のどちらかで測定します。一定時間ごとに速度と負荷を上げて運動量を増やし、患者さんがこれ以上できないというところまで続けます。患者さんの体力・状態にもよりますが、実際に運動する時間は10分前後です。
ベルトの上を歩く場合は、速度および傾斜を自由に設定できるので柔軟性のある負荷試験が可能ですが、被験者が転倒する可能性もあります。エアロバイクに乗る場合は、負荷量の調節が容易で定量負荷が可能ですが、ベルトの上を歩くよりも最大負荷をかけにくく、自転車に乗れない人や高齢者では負荷をかけにくいというデメリットがあります。どちらの方法でもメリットとデメリットがありますが、動員される筋群が異なることから測定データが乖離することがあると言われています。
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