口腔ケアの効果について②

 管理栄養士のmarinaです。口腔ケアの効果について、第2弾です。

④味覚の改善
 舌に厚く舌苔が付着したり、口腔乾燥が進むと味覚が鈍くなってしまいます。また、高齢者の多くが口の機能が低下し、内服薬の副作用などにより唾液が出にくく口腔内が乾燥しがちです。口腔ケアでお口の中を刺激することで唾液も出やすくなります。唾液が出る事で、口の中をきれいに保つ自浄作用も期待できます。

⑤ 認知症の予防
 歯がほとんどなく入れ歯を使用していない人は20本以上歯が残っている人に比べて1.9倍、あまり噛めていない人は何でも良く噛める人に比べて1.5倍、認知症になる確率が高くなるというデータがあります。

⑥心臓病や糖尿病、インフエンザの予防
 歯周病菌が血中に入り込むことで心内膜炎(感染症やがんなどを原因として発症し、心臓内に異常構造が見られるようです)、心筋梗塞や狭心症など心臓病を引き起こすリスクが高まると言われています。逆に、歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する相関関係もあります。
 また、口は食べ物の入り口だけでなく、細菌やウイルスの入り口にもなります。口腔ケアを強化することでインフルエンザの罹患率が低下したという報告もあるようです。


参考:株式会社LIFULL 口腔ケアの効果とは|誤嚥性肺炎や認知症予防にも