代謝アップシリーズ『入浴』⑦

 管理栄養士のmarinaです。最期に、風呂場での入浴事故について取り上げます。冬は特に、温度の急激な変化などによって失神したり、意識障害を起こしたりすることがあり、消費者庁が注意を呼び掛けています。これは、ヒートショックとも言われています。

3.浴槽から出る時は

 手すりや浴槽のへりを使って、ゆっくり立ち上がるようにしましょう。入浴中には体に水圧がかかっていますが、急に立ち上がると水圧がなくなった分、圧迫されていた血管は一気に拡張します。脳に行く血液が減って貧血状態になり、一過性の意識障害を起こしやすい状態となります。意識障害を起こすと、浴槽内に倒れて溺れる危険があります。

4.飲酒をした後は

 アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。飲酒の直後に入浴すると、脱水症状を引き起こしたり、血圧が急に高まって心臓に負担がかかりやすい状態になります。また、酔った状態で入浴すると注意力も低下しているため、事故のもとになります。また高齢者は食後に血圧が下がりやすく、入浴中に失神しやすくなる状況にあるため、食後すぐの入浴も避けた方が良いでしょう。体調の悪い時や睡眠薬などの服用後、気温が低下する深夜や早朝の入浴にも注意しましょう。

参考:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 入浴事故を防ぐための5ヵ条 「お湯の温度は41度以下、時間は10分まで」