代謝アップシリーズ『入浴』⑤
管理栄養士のmarinaです。入浴について調べると、「ヒートショックプロテイン」という言葉と出会いました。これは、傷んだ細胞を修復する働きを持つたんぱく質を指します。また、免疫細胞の働きを強化したり、乳酸の発生を遅らせるなどの力も持っています。つまり、カラダにとってはとてもありがたい存在で、ヒートショックプロテインが増えることは、「カラダを元気にする」ことに繋がっているのです。
このヒートショックプロテインは「ヒートショック」=「身体に熱によるストレス」が加わることによって、体内で作られる量が増加します。つまり、お風呂に入って体温を上げて、保温することでヒートショックプロテインを増加させることが出来ます。
体温を上げる前に、自分の平熱を把握しましょう。平熱プラス1.5度アップを意識し、それから入浴前にたっぷり水分をとって脱水を防ぎましょう。40℃の湯に20分つかると、2日後の血中のヒートショック・プロテイン70(HSP70)が有意に増えることが確認されたそうです。
またヒートショックプロテインは、睡眠リズムにも関係しています。細かなメカニズムは研究途中の部分もありますが、動物試験では睡眠・覚醒リズムをコントロールする脳の視床下部の近くにヒートショック・プロテイン70(HSP70)を加えると、深い眠りである「徐波睡眠」が長くなることが確認されています。
参考:大塚製薬株式会社 睡眠リズムラボ 入浴などで増える!ヒートショック・プロテインとは
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