代謝アップシリーズ『入浴』③

 管理栄養士のmarinaです。湯船に浸かるときのポイントを解説します。保健指導でも聞かれてうやむやに答えていましたので・・・これを機に勉強します。

3.時間

 入浴の際は、長く入らなければいけない!という気負いは必要ありません。なんと、10~15分で大丈夫です。その代わりに毎日湯船に浸かることが大切です。これくらいの時間ならば、心身に大きな負担はかかりませんし、しっかりと体が温まります。顔や額が汗ばんでくるくらいが目安です。
 万が一ちょっと息苦しいと感じるときは、自律神経のスイッチが交感神経に入っていることもあるようです。そんな時は、浴槽から出て休みましょう。心臓、血管、呼吸器に疾患がある方は注意が必要です。また、汗を流しながら我慢してお湯に浸かり続けると、入浴熱中症(のぼせ)になってしまいます。健康を求める入浴で体調を崩したら本末転倒ですので、お風呂の我慢大会は控えてください。

4.入浴剤

 血流アップ&疲労物質除去効果がある「硫酸ナトリウム」を含む入浴剤を使用するのも良いと言われています。近年もっとも大きなシェアを占めているのは、泡が出る「炭酸系」入浴剤です。炭酸は、皮膚から直接吸収されて血管を拡げるため、血流を改善させます。また自分のお気に入りの香りを胸いっぱいに吸い込むことで、リラックス効果を高めることができます。入浴剤を選ぶひとつの目安としては「医薬部外品」と「浴用化粧品」を選ぶことです。この2つは、安全性と有効性について国の医薬品医療機器等法による規制を受けています。
 余談ですが、入浴剤を使った残り湯は洗濯に適さない場合がありますね。成分によって洗浄力が低下する等が生じる可能性があるため、この辺も食品と一緒ですが、表示をよく見ながら買うようにしましょう。

参考:「シャワーしか浴びない人」が損している理由 温泉療法専門医が考えた「疲れをとる入浴法」