検査シリーズ『腫瘍マーカー』②
管理栄養士のmarinaです。腫瘍マーカーの基準値は、多くの人の測定値をもとに決められています。そのため、中にはがんが存在していなくても腫瘍マーカーが上昇している人や、がんが存在していても腫瘍マーカーが上昇しない人がいるように、正確にがんの動きを反映しているわけではありません。
例えば、『CEAマーカー』は、胃や大腸などの消化器の癌以外にも肺、膀胱、前立腺、卵巣、乳などの癌でも高値となる場合があります。一方で、早期の癌では上昇し難く、また進行期でも上昇しない場合もあります。更に喫煙の他に肺気腫、肝炎、肝硬変、膵炎、大腸炎、乳腺症、腎不全等の良性疾患でも上昇し得るということで・・・。
特に長期喫煙者では、喫煙量に比例して正常の2倍位まで上昇することもあるので注意が必要です。ということで、CEAも診断の補助、癌の治療経過の様子を知る検査のひとつという事でしょうか。煙草で2倍に上昇とは。がんではなくても、喫煙によって他の臓器への影響も心配になりますね。
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