服薬シリーズ『脂質異常症』③

 管理栄養士のmarinaです。続いて、中性脂肪を下げる薬についてです。『フィブラート系薬剤』は、リパーゼの働きを活性化して、中性脂肪の分解をします。また、HDL(善玉)コレステロールを増やして、LDL(悪玉)コレステロールを減らす働きもします。唯一、HDLコレステロールに触れていますね。リパーゼは脂肪を分解する酵素(こうそ:分解する働きを助けるもの)を指しています。

 そして『ニコチン酸類』は、肝臓で中性脂肪の合成を抑制し、手足の血管を拡げて血液の流れを良くする作用もあります。これは中々聞かなかった気がしますが、先生の処方の仕方ということでしょうかね・・・

 あとは『EPA製剤』です。EPAとは青魚に含まれる脂肪酸の一種です。血小板に働き、血栓が出来るのを予防したり、中性脂肪を下げたりします。こちらはサプリメントでも売られていますが、薬の方が作用が良いのでしょうかね。

 副作用としては、便秘、腹痛、横紋筋融解症等の例が出ていましたが・・・脂質異常症の書き方だと、他の薬よりも副作用は少ないような感じがしましたが、いかがでしょうか・・・。種類が多すぎて、本当にこれらを適切に処方するのは技術だなあと思いました。

参考
・兵庫県立 姫路循環器病センター 脂質異常症の薬