服薬シリーズ『高血圧』③

 管理栄養士のmarinaです。続いて『ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)』です。血圧を上げるホルモン「アンジオテンシン」の作用を邪魔することで血圧を下げる作用を持つ薬です。作用するところはACE阻害剤と似ていますが、副作用が少ないという違いがあります。
 効きすぎた場合には、めまいやふらつき、動悸などの症状がでる可能性があります。また、まれに血管浮腫が起こるケースもあるため、血管系の病気がある人は注意が必要です。妊娠中の使用はできません。

 そして『利尿剤』です。腎臓に働きかけて尿からナトリウムと水分の排泄を促すことで血圧を下げる作用を持つ薬です。塩分の摂りすぎは血圧上昇のリスクを高めるため、塩分過多になりやすい人によく処方されています。ご存じかと思いますが、血圧は体の中の水分量と大きく関係しています。利尿剤を服用することで体の水分を外に出して、血圧を下げるようにしているという仕組みです。
 脱水や低カリウム血症です。代謝の異常を招いてしまうので、基本的には少量を使用します。

参考
・医学ボランティア会 【高血圧の治療薬・降圧剤について】種類・値段・副作用のまとめ