疾患管理シリーズ『睡眠』⑩ 

2020-10-17

 管理栄養士のmarinaです。

 睡眠にまつわる疾患の最後は「ナルコレプシー」です。自身の周りにも、昼間に耐えがたい眠気に襲われる症状があると訴える方がいたため、身近な疾患だと感じます。
 前日によく寝たかどうかにかかわらず、仕事中でも学校の授業中でも、緊張するようなシチュエーションであっても眠気が襲ってくるのが特徴です。しかも1日に数回、1~2時間おきに起こるため、対処が難しいです。自分が寝たくない時に寝てしまう、というのは凄く心理的にもストレスが大きいと思います。また、周囲の理解がない状態だと、嫌な視線も感じてしまうかもしれません。
 
 原因は、脳内のたんぱく質で神経伝達物質の一種であるオレキシンの欠乏がと考えられています。規則正しい睡眠をとり、計画的に30分以内の昼寝をすることで緩和される場合が多く、中枢神経刺激剤などの睡眠導入剤による薬物治療も行われます。
 これらの症状は、放っておいては改善されにくいものがほとんどです。日常生活に支障をきたすようでしたら、睡眠外来やスリープクリニックといった専門医を受診することをお勧めします。

参考 オムロンヘルスケア株式会社