疾患管理シリーズ『睡眠』⑧
管理栄養士のmarinaです。睡眠について、関連する疾患と言えば「睡眠時無呼吸症候群」が有名なのではないでしょうか。こちらの疾患は、やせている女性にも増えているのが現状のようです。
多くの方は、太くなった首の肉が睡眠中に気道をふさいでしまうことが原因といわれています。しかし、やせている人でも、下あごが重いために気道をふさいでしまう場合があるのです。そもそも下あごには、大きな骨と重い舌があります。仰向けになった時にその下あごが下がって気道をふさぎ、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすのです。
無呼吸を繰り返すと、血液中の酸素濃度(SpO2等の表記になります)が30%前後下がってしまうことがあります(100%が通常時で、30%も呼吸が満足にできていない状態です。高山に行くと、血中の酸素濃度が下がります。空気に含まれる酸素が地上よりも少ないためです)。
すると突然血圧が上がったり、血流が速くなったりします。そのため心臓や脳に梗塞などの障害が起こり、命にかかわるケースも考えられるのです。治療法としてはマスクを鼻に装着して、睡眠中にも気道に空気を送り続けるCPAP療法が普及しています。また、下あごが上あごより上に位置するように保つマウスピースも登場しています。
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