疾患管理シリーズ『睡眠』⑤

 管理栄養士のmarinaです。ベッドに入って、もう随分経つのに眠れない。目を閉じると考え事が頭に渦巻いてきて、どんどん目が冴えてしまう…という方がいらっしゃるかもしれません。
 実は、頑張って起きることはある程度可能でも、頑張って眠ることはできないといわれています。その理由は、眠ろうとする意気込みによって覚醒が高まってしまい、睡眠モードに移行できないためです。

 なかなか寝付けないときに「眠ろう、眠ろう。」と焦るほど、頭は冴えてしまいます。そのため、眠るために大切なのは、とにかくリラックスをすることが大切です。

 例えば、環境づくりとして、温度や湿度から調整します。寒すぎると体温を保とうとして血管が収縮し、暑くて湿度が高いと皮膚から熱が逃げず、どちらの場合も身体内部の温度が効率的に下がらないため、寝付きが悪くなります。
 そしてリラックスする姿勢として、ベッドの中で仰向に、脚を肩幅程度に開いてあごを引きます。肩の力を抜いて、両腕は体から少し離した位置で、だらんとのばします。手のひらを上に向け胸を開き、背中がベッドに沈み込んでいくようなイメージで全身の力を抜きます。

 参考 大塚製薬株式会社 睡眠リズムラボ