疾患管理シリーズ『貧血』④
管理栄養士のmarinaです。骨髄内で血を作る機能が低下することで、赤血球、白血球、血小板などすべてが減少する貧血もあります。それが、「再生不良性貧血」です。原因不明の突発性のものと、放射線障害、薬剤中毒、感染症などによる二次性のものとがあります。
この状態ではすべての血液内の必要な血球が減少するため、貧血症状のほかに、感染による発熱、出血などが起こります。骨髄中の 造血幹細胞 が何らかの原因で傷害されて起こる病気です。造血幹細胞とは骨髄中にあって、赤血球、好中球、血小板の基になる未熟な細胞です。健康な人では造血幹細胞からこれら3種類の血球が絶えず作り続けられますが、再生不良性貧血ではその造血幹細胞が何らかの原因で傷害されるため、3種類の血球が補給出来なくなっています。
この治療方法として、薬剤や化学物質が原因として疑われる場合は原因をさけること。免疫抑制療法や、骨髄移植や、病気の根本的な治療ではなく、その症状を改善し生命を維持するための支持療法として輸血等があります。それではこの辺で!
最近のコメント