疾患管理シリーズ『貧血』⑤

2020-10-03

 管理栄養士のmarinaです。すっかり秋になりましたね。

 鉄やビタミン等の不足以外にも、自身の赤血球に結合する 自己抗体 (蛋白)ができて、赤血球が異常に早く破壊されておこる貧血もあります。それが「自己免疫性溶血性貧血」です。赤血球に自己抗体が結合し、補体(蛋白)と共同して血管内で赤血球を破壊するものと、自己抗体や補体を介して主に脾臓で破壊されるものがあります。要は、本来であれば120日で壊れる赤血球の壊れるスピードが速くなるため、貧血の症状が出現します。

 原因の治療方法は、副腎皮質ステロイドホルモン薬です。貧血が強いときは輸血を行うこともあります。こちらの貧血は指定難病になっています。