疾患管理シリーズ『急性期脳梗塞』⑥

 管理栄養士のmarinaです。脳梗塞も調べてみると、分かったようでわからないことが多いことを実感しました。

 脳梗塞の再発予防のためには、定期的に検査を受けることも重要です。脳の太い血管に狭窄などがある人にはMRA検査(磁気を利用して脳の血管をみる検査)、頸(くび)の動脈に狭窄がある人には頸部超音波検査(超音波はエコーのことです)、心臓の悪い人には心電図や心臓のエコー検査を定期的に行います。

 ワーファリンを内服している場合は、原則として1か月に1回血液検査をして用量を調節します。また、危険因子の管理も重要ですので、糖尿病のある人なら血糖値やHbA1c値、脂質異常症のある人ならコレステロールや中性脂肪などの定期的な血液検査が必要です。

 要は、発症してから何も症状がないから大丈夫、と安心してはいけないということでしょうか。私が保健指導でお会いした方は、再検査を受けていない方でしたが、本当は何もないことが正常でいつもと変わらない事を確認することが大事だったんだな、と今更ながら思いました。
 脳梗塞を発症すると、その程度は様々ではありますが、大きな後遺症に繋がる可能性があるため、予防が大事になるという事を伝えていきたいと思います。それではこの辺で。