疾患管理シリーズ『急性期脳梗塞』⑤

 管理栄養士のmarinaです。脳梗塞の発症予防には、①原因となった病気の治療、②生活習慣の改善(誘因を除く)、③薬物療法、④手術の4点が基本になります。

①原因となった病気の治療として、高血圧、糖尿病、脂質異常症などを適切に処置します。これらを放置すると、さらに脳の血管を傷めてしまい、脳梗塞を起こしやすくなります。
②生活習慣の改善として、禁煙や食事、運動など生活習慣そのものを改善して健康的な生活を送ることが重要です。 
③薬物療法として、血栓ができるのを防ぐための治療を行います。ちょっと専門的ですが、ひとつは血小板の働きを抑えて血栓ができるのを防ぐ「抗血小板薬(アスピリン等)」を服用します。もうひとつは、心臓内の血栓は血液中の凝固因子が深くかかわるため、この凝固因子の働きを抑える「抗凝固薬(ワーファリン等)」を服用します
④手術として、頸(くび)の動脈に狭窄(動脈硬化で細くなっている状態)があると、脳梗塞の再発の重大なリスクになるため、抗血栓療法や危険因子を管理しても不十分な場合は、手術(外科的治療)をする場合があります。

それではこのへんで!