疾患管理シリーズ『C型肝炎』④
管理栄養士のmarinaです。暑い・・・夏ですね。でも、この暑い感じも嫌いではないです。でも、眠れない・・夜は涼しくなってほしい。
C型肝炎になってから、どのような経過をたどるのかを解説します。多くは感染しても自覚症状がない「不顕性感染」ですが、60~80%の人ではウイルスが自然に排除されることがなく「慢性肝炎」になると言われています。慢性肝炎の方のうち、30~40%の方が約20年の経過で「肝硬変」に進行します。さらに肝硬変の患者さんでは、年率約7%の頻度で肝がんを合併すると言われています。
また、肝硬変は食道静脈瘤を合併することも多く、これが破裂すると命にかかわることもあります。肝硬変や肝がんが末期状態に進行しますと肝不全状態(肝臓の働きが出来ていない)となり、黄疸(ビリルビンという胆汁の排泄経路に異常があり、体が黄色くなる)や腹水貯留(お腹に水が溜まって息苦しい)、意識障害(有毒物質のアンモニアが解毒できない)が進行していきます。
肝硬変のうち肝臓の働きが保たれて合併症に乏しい軽度なものを「代償性肝硬変」、より進行し様々な合併症を伴うものを「非代償性肝硬変」といいます。この状態を行ったり、来たり、繰り返しながら徐々に進行していきます。
比較的まれですが、中には血液を介してHCV(原因となるC型肝炎ウイルス)に感染し、2~14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を起こすことがあります。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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