生活習慣改善シリーズ『脂肪肝』⑤

 管理栄養士のmarinaです。梅雨が明けていい天気になりました〜暑いですね(╯⊙ ω ⊙╰ )何故かアップデートしてからパソコンの調子が悪くて、スマホから編集しています。

 

 ALTの正常上限値について、米国消化器学会(ACG)のガイドラインでは、特定保健指導判定値を31IU/L以上としていました。しかし、実際はALTが20~29でも脂肪肝があると診断される場合もあり、一概に断言ができないようです。

 γGTPの正常上限値について、日本人のNAFLDリスクの研究結果をもとにすると、正常上限は25.5IU/Lかもしれません。というのも、γGTPの真の正常値は意見が分かれており、飲酒機会が極端に多い国では、アルコール性肝障害の方が多すぎて真の正常値が分かりにくいようです。いずれにせよ、アルコールは色々な病気の原因になることには変わりません。肝臓は代謝系の中心になりますが、症状が進行した状態で初めて悲鳴を上げる(沈黙の臓器と呼ばれています)ような臓器なので、早めの対処が求められます。

 NAFLD(非アルコール性脂肪肝)と心血管疾患の関連について、5年後までに心血管疾患を発症している割合は、NAFLDは5.2%、非NAFLDは1.0%でした。つまり、NAFLDがあると心血管疾患のリスクは約5倍になります。また、γGTPが35上昇すると、心血管疾患のリスクは更に高くなるようです。 
 それから、日本の心血管疾患について言えば、NAFLDでは過体重の有無にかかわらず心血管疾患発症が多かったようです。つまり、日本人はアルコール以外の影響による脂肪肝の割合が高く、太っていても、痩せていても心疾患のリスクが高くなるという・・・肝臓への負担が大きい生活のようですね・・・。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ