生活習慣改善シリーズ『脂肪肝』④
管理栄養士のmarinaです。良い天気になりましたね!料理をしていると、暑くて汗が止まりません・・・引き続き、脂肪肝について解説します。
日本人にNAFLD(非アルコール性脂肪肝)が多い理由として、環境要因(食習慣変化、身体的活動量減少、肥満者増加、糖代謝異常増加)と遺伝的要因が考えられています。すぐに顔や皮膚が赤くなる方は、適量以下の飲酒でも脂肪肝になりやすいと思われるため、飲酒量や頻度に注意していきましょう。
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)になる人とならない人の違いは、まだ分かっていませんが、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)になった後は、改善15~30%、変化なし30~50%、悪化30~40%と言われ、悪化する割合が非常に高いことが伝わるかと思います。
正常肝→肥満・糖尿病・脂質代謝異常など→脂肪肝(NAFLD)→酸化ストレス・遺伝子的要因→脂肪肝炎(NASH)→肝硬変→肝がん といった形で進展していきます。NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の診断は、肝臓の生検(腹部に小さな穴から針を刺して、肝臓から細胞を取り出して顕微鏡で確認する検査)を行う必要があります。
採血の検査項目であるASTとALTは、脂肪肝の患者の8割で高値です(とは言っても、軽度が多いようです)。γGTPはアルコール性で高度に上昇しますが、NAFLD(非アルコール性脂肪肝)でも軽度で上昇することが多いです。重症型であるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)やASH(アルコール性脂肪肝炎)かどうかは、一般の採血検査では判断不能です。ALTは肝臓の細胞の中の酵素であり、正確には肝傷害マーカーです(肝機能の度合いを見ている訳ではありません)。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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