生活習慣改善シリーズ『喫煙』②
管理栄養士のmarinaです。雨が降ったり、やんだり、一日中不安定なお天気でしたね。
本日も喫煙シリーズの続編です。日本人では、後天的な危険因子のうち、能動喫煙と高血圧が死亡原因として飛びぬけて多いです。喫煙は、循環器疾患(脳卒中や心筋梗塞など)やがんも呼吸器疾患(COPD)も増加させてしまいます。
喫煙は寿命を10年短くすると言われており、日本では喫煙者の寿命は、男性で8年、女性で10年短かったという研究もあります。心血管疾患について、喫煙者では心筋梗塞と虚血性心疾患の発生割合が高くなります。イベント既往のない40~50代の日本人を追跡調査したところ、脂質異常症+喫煙は非常に虚血性心疾患が多かったようです。
血糖値について、喫煙は糖尿病発症を増加するという解析も出ています。喫煙は血糖値を高くしますが、実は禁煙も血糖値を一時的に高くします。禁煙成功者の1年間のHbA1cは0.21%高値になりましたが、その後徐々に差が小さくなり3年後には同等になります。考察として、禁煙成功者では体重が増加することと、禁煙後に甘いモノを好むようになると言われ、その影響で増加したのではと思われます。
認知症のリスクについては、米国の研究では1日40本以上で、非喫煙者と比較してアルツハイマー病2.57倍、脳血管性認知症リスク2.72倍とも言われています。色々なリスクが高まることが伝わりますでしょうか・・・それではこの辺で!またお会いしましょう( *´艸`)
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