生活習慣改善シリーズ『高血圧症』⑥

 管理栄養士のmarinaです。今日は尾瀬に行ってきました。久ぶりの山に行くことができて楽しいですね。前回行ったのは・・・3月でしたかね。だいぶ期間が空いてしまいました。

 今回のシリーズは、高血圧について取り上げたいと思います。血圧をあげる一番の要因は、肥満です。そのため、肥満があれば肥満の改善を優先します。肥満がない場合は、ナトリウムとカリウムのバランスが最も影響します。あとで説明されますが、ナトリウムは食塩に含まれています。食塩が多いと血圧があがる、というのは想像しやすいのではないでしょうか。
 そして、アルコールも血圧を上げる要因になります。飲酒量が多い人ほど、節酒による血圧低下は大きいと言われます。定期的な有酸素運動も、血圧低下に有効とされているため、適度な運動が望ましいでしょう。

 今日は、カリウムについてです。カリウムっていうと、日常で聞きなれないかもしれないですね・・・。血圧を低下させるように働く理由は、ナトリウム利尿作用や、交感神経の抑制作用、血管の拡張作用などとされています。言い換えると、ナトリウムを外に出してくれたり(体内の水分が減る)、興奮を抑えたり(興奮すると血圧が上がります)、血管を広げたり(血管が狭くなると、血液の通り道が狭くなってしまい血圧が上がります)するという意味でしょうか。

 
 カリウムの摂取量が増えると、ナトリウムの摂取量が減ったのと同等の効果が期待できると言われています。ナトリウムとカリウムの摂取量の比(Na/K比)も血圧との強い関連を示すため、高血圧の改善には、減塩と同時にカリウムの摂取量を増やすことも重要です。ただし、カリウム摂取量を増やす目的で、野菜などカリウムが多い食品を増やす場合は、調理の塩分(サラダのドレッシングとか)に注意が必要です。

 カリウムが多い食品は、芋、果物、野菜が中心です。特に、水分にさらすと溶けやすい性質があるため、生食できる食材は生食がオススメです。腎臓の機能が低下している方は、カリウムの摂取量には注意してくださいね。