生活習慣改善シリーズ『脂質異常症』⑥

 管理栄養士のmarinaです。暑い一日になりましたね。明日は朝から登山に行ってきます。午前中は雨予報ですが、昼ごろには晴れるようです。じめじめしそうですね・・・標高が高いので大丈夫かな・・。

 さて、今回は脂質異常症について取り上げます。脂質異常症は、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(以下LDLコレステロール)が多すぎたり、善玉コレステロール(以下HDLコレステロール)が少なすぎる生活習慣病です。

 前回までに、LDLコレステロールは、脂質中の脂肪酸のバランスが最も影響し、言い換えると、油にはいくつか種類がありますが、その中で悪い油が影響すると書きました。
 上昇する要因をあげると、①飽和脂肪酸、②トランス脂肪酸のふたつです。下げる要因が、①多価不飽和脂肪酸、②水溶性食物繊維のふたつです。

 昨日までは、それぞれの要因について書いてたので、まとめとしてLDLコレステロール値と栄養素の関係を整理してみます。

〇上げる食品:飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が多く、不飽和脂肪酸の少ない食品
牛肉、豚肉の脂身、バター、マーガリン、ファットスプレッド、乳脂肪分(チーズ、高脂肪アイスクリーム、牛乳、ヨーグルト)、即席めん、菓子パン、パーム油、卵黄、ポテトチップス

〇あまり変化させない食品:コレステロールを含むが飽和脂肪酸は少なく、不飽和脂肪酸も含まれるため、あまり変化しないと思われる食品
マヨネーズ、魚卵、卵(全卵)、鶏肉(皮なし)、レバーなどの内臓肉、いか、えび、たこ、貝、低脂肪牛乳、低脂肪ヨーグルト

〇下げる食品:飽和脂肪酸をほぼ含まず、不飽和脂肪酸や水溶性食物繊維を多く含む食品
魚、大豆、大豆製品、植物油、野菜、海藻、果物

 といった具合でしょうか・・・それぞれ、食品には良い面と悪い面が備わっています。良い面だけを信じて食べ過ぎてしまうことで、悪い面が出てくることも考えられるため、適量を心がけていきましょう。適量が分からない時は、管理栄養士に聞いてくださいね。

 それではこの辺で!またお会いしましょう(´っ・ω・)っ