生活習慣改善シリーズ『脂質異常症』⑤
管理栄養士のmarinaです。今日は都内まで出勤でしたが、いつもより1本早い電車に乗ったら座れました。しかも、乗り換えた電車は駅始発だったので、2本目の電車も座れました。ラッキーですね。早起きしないと座れないのですが・・・パソコンやらタブレットやらを持ち歩くときは、どうしても座りたくなってしまいます。
さて、今回は脂質異常症について取り上げます。脂質異常症は、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(以下LDLコレステロール)が多すぎたり、善玉コレステロール(以下HDLコレステロール)が少なすぎる生活習慣病です。
前回までに、LDLコレステロールは、脂質中の脂肪酸のバランスが最も影響します。言い換えると、油にはいくつか種類がありますが、その中で悪い油が影響すると書きました。
上昇する要因をあげると、①飽和脂肪酸、②トランス脂肪酸のふたつです。下降する要因が、①多価不飽和脂肪酸、②水溶性食物繊維のふたつです。
LDLコレステロールを下げる要因の1つ目は、n-3の多価不飽和脂肪酸(EPA)です。こちらは、中性脂肪でも記載しましたが、魚類、特に青魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、コレステロール値を低下させる作用があります。摂取量が多いほど、虚血性心疾患リスクは低下するため、できるだけ摂取量を増やすことが効果的です。
LDLコレステロールを下げる要因の2つ目は、水溶性食物繊維です。中でも粘性を生じるもの(納豆、めかぶ等)が有効で、食べた食品中のコレステロールや、肝臓のコレステロールから作られる胆汁酸を腸内で吸収し排泄します。すると、体内の胆汁酸が不足した状態になるので、肝臓で新たに胆汁酸をつくるためにコレステロールが消費され、結果として血中コレステロール値が下がります。したがって、粘性の食物繊維食品、納豆や海藻を増やすことが有効です。水溶性食物繊維は、穀類のぬかやふすまにも多いです。また、抗酸化物質を多く含む野菜の摂取を増やすことで動脈硬化を抑制する効果が期待できます。
それではこの辺で!またお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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