生活習慣改善シリーズ『脂質異常症』④
管理栄養士のmarinaです。6月がもう終わってしまうとは・・早いですね。本日は今年の目標なるものを決めてみました。アポイント架電の回数とか、アプリダウンロードとか。あれですね、繁忙期は11月以降から3月と聞いたので、これから報告書とかスピードアップしたいですね。
さて、今回は脂質異常症について取り上げます。脂質異常症は、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(以下LDLコレステロール)が多すぎたり、善玉コレステロール(以下HDLコレステロール)が少なすぎる生活習慣病です。
前回までに、LDLコレステロールは、脂質中の脂肪酸のバランスが最も影響します。言い換えると、油にはいくつか種類がありますが、その中で悪い油が影響すると書きました。
上昇する要因をあげると、①飽和脂肪酸、②トランス脂肪酸のふたつです。下降する要因が、①多価不飽和脂肪酸、②水溶性食物繊維のふたつです。
LDLコレステロールが上昇する要因の1つ目、飽和脂肪酸についてです。飽和脂肪酸を簡単に説明しようと思っても・・・難しいのですが一応書いておきます。一言で表すなら、脂質をつくっている成分の名前です。脂肪酸は、その科学的構造から二重結合の数によって大きく3つに分類できます。二重結合がない飽和脂肪酸、二重結合がひとつの一価不飽和脂肪酸、二重結合を2つ以上含む多価不飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸は、血清総コレステロール値を上昇させます。多価不飽和脂肪酸は、血清総コレステロール値を低下させます。しかし、飽和脂肪酸がコレステロール値を上昇させる作用は、多価不飽和脂肪酸がコレステロール値を低下させる作用より2倍も強いと言われます。
LDLコレステロールが上昇する要因の2つ目、トランス脂肪酸の摂取にも注意が必要です。トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加し、人工的に硬化させたマーガリンやファットスプレッド、ショートニングなどの製造過程で発生する脂肪酸です。食品で言えば、菓子、菓子パン、加工食品に含まれます。
加工食品を頻度高く食べる人は、無意識に多くとっている可能性がありますが、トランス脂肪酸とは表記がないため、食品成分表示をみても分かりません。欧米諸国では食品中のトランス型の脂肪酸含有量の表示が義務づけられ、その摂取制限が推奨されています。
血管内皮機能を障害することや、インスリン抵抗性を悪化させることも報告されており、動脈硬化性疾患のリスクを増大させる可能性があると考えられます。
今日はこの辺で!それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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