生活習慣改善シリーズ『脂質異常症』③
管理栄養士のmarinaです。コロナが解除されてから、電話支援の電話が繋がりにくい状況ですね・・・。やはり経済が動いているんだなというのを陰ながら感じます(笑)
さて、今回は脂質異常症について取り上げます。脂質異常症は、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(以下LDLコレステロール)が多すぎたり、善玉コレステロール(以下HDLコレステロール)が少なすぎる生活習慣病です。
今回は、LDLコレステロールについて取り上げます。LDLコレステロールは、脂質中の脂肪酸のバランスが最も影響します。言い換えると、油にはいくつか種類がありますが、その中で悪い油が影響します。
上昇する要因は、①飽和脂肪酸、②トランス脂肪酸のふたつです。下降する要因は、①多価不飽和脂肪酸、②水溶性食物繊維のふたつです。
血中コレステロール値のうち80~90%(個人差が大きい)は肝臓で合成されたもので、食物由来のコレステロールは10~20%(そのうち約50%が卵)と言われています。卵の影響度は全体の10%程度か、それより低いということになります。つまり、よく聞くかもしれませんが、コレステロールが高い=卵を控える、という図式は実は成り立たちません。卵の摂取量と冠動脈疾患及び、脳卒中罹患との関連も認められていません。
体内では、コレステロール量を一定に保つ仕組みがあります(コレステロールは、ホルモンを合成する等の役割があるため不足すると困ります)。コレステロールを多く摂取すると、肝臓でのコレステロール合成は減少し、逆に少なく摂取すると増加します。このような理由により、食品中のコレステロールについては極端に制限せず(コレステロールを多く含む食品を過剰に摂りすぎている場合は減らしましょう)、合成コレステロールを上げる(飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の多い)食品を減らし、下げる(多価不飽和脂肪酸や水溶性食物繊維の多い)食品を増やすことが大切です。
それではこの辺で!またお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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