生活習慣改善シリーズ『肥満』⑥

 管理栄養士のmarinaです。久しぶりにソリティアしたら、面白くてはまってしまいました。
 

 さて。肥満のシリーズが最後になりました。最初に、肥満改善のステップとしては大きく2つあり、消費と摂取のエネルギーバランスが大事だと書きました。前回の続きで、今回は摂取エネルギーを下げる方法について書きます。これでシリーズ最後です。短編で書くと、書きたいことが沢山出てきますね。

 摂取エネルギーを下げる5番目の方法は、食事の脂質に着目することです。脂質は食後に発生する熱量(食べることによって消費に繋がるエネルギー)が少ないにも関わらず、脂質1gから9kcalが産生されます。そのため、脂肪に変わりやすいという特徴があります。デメリットを裏返せば、飢餓状態の時(遭難時など)には、脂肪が多い方が長生きできます(今日はそういう趣旨の話ではないので置いておきますが・・)。
 
 食事では穀類(炭水化物食品)をとるので、糖質+脂質を組合せでとることになります。実は、この組み合わせは脂肪を蓄積すると言われています。まずは、糖質で血糖値をあげ、更に脂質でエネルギー量が多いため脂肪に変わる材料が多い、というダブルパンチです。例をあげると、菓子パンやスナック菓子は、糖と脂質のコンボなので最悪ですね。ただし、これもあくまでも食べすぎた場合です。適量では消費できるのですが、この組み合わせを食べすぎるとヤバイですよって話しです。端的に言えば、菓子の食いすぎは太るよってことです。
 特に遅い時間(20時以降)では、脂質の代謝が低下する(エネルギーとして使われず脂肪として 蓄積されやすい)ため、夕食の脂質の着目することがポイントです。脂質の多い食事は、食欲とエネルギー代謝をコントロールするレプチンというホルモンの感受性が低下し、食べすぎにつながりやすいことも指摘されています。

 それではこの辺で!またお会いしましょう(´っ・ω・)っ