生活習慣改善シリーズ『肥満』⑤
管理栄養士のmarinaです。報告書に追われて、電話支援も終わらず、雪だるま式に増えた案件を抱えたまま週末を迎えてしまいました。来週の在宅期間で消費しましょう・・・。
さて。最初に、肥満改善のステップとしては大きく2つあり、消費と摂取のエネルギーバランスが大事だと書きました。前回の続きで、今回は摂取エネルギーを下げる方法について書きます。
摂取エネルギーを下げる3番目の方法はアルコールです。予想通りといったところでしょうか。アルコールは1gあたり7.1kcalとされているため脂質に次いでエネルギー産生が大きい食品です。(しかし、体にとって必要な栄養素は含まれないため三大栄養素や五大栄養素という仲間には入っていません。)
しかし、食品の糖質や脂質より摂取後の熱産生量が多く、計算通りには体重に影響しないと考えられています。つまり、アルコールからとったエネルギーの一部は飲酒後に基礎代謝が亢進することで消費されてしまうのです。
という事は、アルコール飲んでもエネルギー過剰にならないのでは!と思いそうですが・・・その量には個人差がありますので、一概には言えません。ちなみに、少量の飲酒者では15~25%程度で、多量飲酒者ではさらに消費エネルギーが増大すると思われます。これはアルコールの量によって決まり、濃度(アルコール飲料の種類)とは関係ありません。
また、梅酒やサワーのように糖分を添加したアルコール飲料は、糖分のエネルギーがプラスされるので、最優先で減酒や摂取に取り組む必要があります。
摂取エネルギーを下げる4番目の方法はアルコールと合わせてつまみの見直しです。アルコールには、食欲増進作用(脳の中枢を麻痺させるため、満腹を感じにくい)があるため、飲酒によりつまみの量が増えて摂取カロリーが増加しやすいことが課題です。更に、アルコールが体内に入るとアルコールの代謝が優先され(アルコールって体にとっては毒物だからですかね・・)、つまみからとる脂質や糖質の代謝が後回しになり、脂肪として蓄積されやすくなります。したがって、摂取エネルギー減には飲酒量のみでなくつまみのエネルギー量も合わせて改善する方が効果的です。
アルコールに関して補足ですが、飲み会の後にラーメンが食べたい!アイスが食べたい!とか、〆の○○がありますよね。よくあれだけ飲んでも入るよなーって不思議ですよね。これは、食欲増進作用もひとつだと思いますが、アルコールには体に必要な栄養素が含まれないため、アルコール分解に必要な栄養を食べるという理由もあるようです。ちなみに私はアイスが好きですね、お酒が飲めないので〆はデザートです(お酒を飲まなくても〆が欲しくなるのは、また不思議ですが・・)。
それではこの辺で!またお会いしましょう(´っ・ω・)っ
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