入眠をしやすくなる方法について
管理栄養士のmarinaです。寝る前の入浴では、シャワーに入るよりも湯舟に浸かることで、入眠しやすくなり、寝ている間の代謝もあがると言われています。また、運動習慣がある人は不眠が少ないことが言われています。
入浴の睡眠への効果は加温効果にあります。これは運動の場合と同じで就寝前に体温を一時的に上げてあげることがポイントです。当然ながらタイミングも重要になります。午前あるいは午後の早い時間の入浴は効果がなく、夕方あるいは夜の入浴が効果的です。深い睡眠をとるには就寝直前の入浴が良いとされていますが、寝付きを悪くしてしまう心配があります。寝付きを優先させると、就寝の2~3時間前の入浴が理想です。
深い睡眠を得るには熱めの湯温で体温を2度ほど上げると効果が大きいという報告がありますが、身体への負担が大きくなるのであまり勧められません。体温の上昇が0.5度くらいでも、寝付きへの効果は認められています(38度のぬるめのお湯で25-30分、42度の熱めのお湯なら5分程度です)。
また半身浴(腹部までを湯船につけ、約40度のお湯で30分ほど汗をかく程度に入浴する)でも寝付きの効果が認められています。自分の体調や好みにあった入浴を選択すれば良いでしょう。
運動の内容も睡眠に影響しますが、1回の運動だけでは効果が弱く、習慣的に続けることが重要です。その効果として、寝付きがよくなるのと深い睡眠が得られるようになります。特に高齢者など普段から不眠がちな人に効果が大きいようです。激しい運動は逆に睡眠を妨げますので、負担が少なく長続きするような有酸素運動(早足の散歩や軽いランニングなど)が良いでしょう。
運動のタイミングに注意を払えば、さらによい睡眠が確保できるようです。効果的なのは夕方から夜(就寝の3時間くらい前)の運動だと言われています。就寝の数時間前に運動によって脳の温度を一過性に上げてやることがポイントです。そうすると就床時のの脳温の低下量が運動をしないときに比べて大きくなります。睡眠は脳の温度が低下するときに出現しやすくなるので、結果として快眠が得られやすくなる訳です。ただし就寝直前の運動は体を興奮させてしまうので禁物です。
と、いうことで入眠しやすくするためには風呂に入ったり運動をすることで体温を上昇させることがポイントになるようです。これからの季節は気温が高くなるため、風呂に入ったり運動したりすることは難しいかもしれませんが、入眠しにくいと感じている方にとっては少しでも取り組むと効果に繋がるのではないでしょうか。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ
参考
・厚生労働省 e-ヘルスネット 快眠と生活習慣
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