年のせいで眠れないのは本当ですか
管理栄養士のmarinaです。以前の面談で、年齢があがるにつれて入眠しずらくなって、寝付けないと伺いました。そういうこともあるのか・・と思いつつ、改めて調べてみました。まだ年齢的には若いように見えたのですが、年齢と体の中身はイコールではないので難しいところですよね。そんな私は、猛烈に今眠いです、、、
確かに、人が『眠れる時間』は年齢を重ねるごとに短くなっていくようです。統計では、15年を取るごとに、眠る時間は30分ずつ短縮していくといわれています。その理由は、睡眠のリズムを司る『視交叉上核(しこうさじょうかく)』という脳の部分や、自律神経系の機能が加齢とともに弱くなってくるからです。ただし、これらはあくまでも50代以降の話です。30代で眠りが浅かったり、早朝覚醒があったりする場合には、何か別の原因があると考えられるため医療機関への受診を検討しましょう。
第一の変化は、若い頃よりも早寝早起きになることです。これは体内時計の加齢変化により、血圧・体温・ホルモン分泌等、睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになります。
第二の変化は、睡眠が浅くなることです。睡眠脳波を調べてみると、深い睡眠が減少し、浅い睡眠が増加します。そのため尿意やちょっとした物音で、何度も目が覚めてしまうようになります。
そうした加齢変化だけではなく、高齢者では退職・死別・独居などの心理的なストレスに加えて、不活発でメリハリのない日常生活、こころやからだの病気、その治療薬の副作用などによって、不眠症をはじめとするさまざまな睡眠障害にかかりやすくなります。狭心症や心筋梗塞による夜間の胸苦しさ、前立腺肥大による頻尿、皮膚掻痒症によるかゆみ、関節リウマチによる痛みなどによる不眠などキリがありません。またそれらの治療薬によっても不眠・日中の眠気・夜間の異常行動などの睡眠障害が生じます。
高齢者ではうつ病・認知症・アルコール依存症なども多く、さらに若い頃には影響がなかった生活習慣(運動不足・夜勤など)や嗜好品(カフェインの入った飲み物やアルコール類)でも睡眠障害が生じることがあります。更に、睡眠時無呼吸症候群・レストレスレッグス症候群・周期性四肢運動障害・レム睡眠行動障害なども原因と言われますが、これらは専門施設での検査と診断が必要です。これらの睡眠障害が疑われる場合には、日本睡眠学会の睡眠医療認定医へのご相談をお薦めします。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ
参考
・厚生労働省 e-ヘルスネット 高齢者の睡眠
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