チョコレートが高血圧に良いとは!?続編です

 管理栄養士のmarinaです。本日は、保健指導に行ってきました。久しぶりの対面で、しかも1時間位喋るので、とても緊張しました。汗が滝のように流れ落ちて、何をしゃべっているのか分かりませんでした(笑)でも、以前よりも喋るネタも増えて、落ち着いてできたかな・・・と思います。あとは報告書に入力して・・・これがまた指摘があったり、なかったり・・・

 昨日は、チョコレートが高血圧に良いという情報について書きました。そこで、もう少し調べてみたところ・・・出典元を見てみました。根拠になっている論文ですね。英文だったので、もちろんGoogle先生の和訳を使いましたが。

 そうすると、気になったことが、対象者の人数と、対象者の中身でした。
 対象者の人数については、157人の患者ということで・・少ないのではないか・・と思いました。恐らくですが、この論文だけでは判断が出来ず、こういう結果がでたので効果がある可能性もある、ぐらいのレベルなのかと想像します。ひとつの論文だけで、断定はできません。信頼できる医科学的な根拠となるのは、複数の論文を総合的に判断した場合と言われています。
 そして、対象者の中身については、喫煙者と最高血圧が160以上で最低血圧が100以上の喫煙者を除外。動脈硬化病変のある人、心エコーで以上がある人も除外。ということで、高血圧に分類されたひとは、140/90以上で160/100未満に限定されています。そうなると・・・対象者も全員ではないですよね。例えば、すでに最高血圧が200近い人には効果が分からないですし。血圧降下のための実験と聞いていれば、チョコレート食べる以外にも気を付けていたからこそ、体重が増えなかったり、血圧が下がったという効果がでているのではないか・・・ということも言えちゃうかもしれません。

 そんなことを言うと、凄く否定的に聞こえてしまいますが、実際は分かりません!!研究結果がとても少ないので、将来は血圧とチョコレート(ポリフェノール)の関係が良いという結論が出るかもしれません。(もちろん、出ないかもしれませんが・・(笑))
 参考に日本食品安全協会会誌の文章を載せておきます。チョコレートに含まれるポリフェノールは詳しくはカカオフラボノールというようですが、この栄養素においては血管の筋肉を収縮させて血圧降下に役立っているようです。ただ、血圧降下薬の代わりになるかと言えば・・そうはならないようですね。あくまでも、そういう一面もあるよ。ぐらいの雰囲気を感じました。それではまたお会いしましょう(´っ・ω・)っ

参考:
日本食品安全協会会誌 第13巻 第4号 2018年 1.血圧と保健機能食品