熱を賛成する褐色脂肪細胞を解説します

 管理栄養士のmarinaです。今日は緊急事態宣言が明けてから初めて出社しました。思っていたよりも電車は混んでいなかったです。これから・・ですかね、6月になると混み始める気がします。そんな今日は脂肪の話です。ダイエットするには、この脂肪を燃やさなくてはなりません・・・。
 人間の体内に存在する脂肪細胞は、2種類あります。それは『白色脂肪細胞』と『褐色脂肪細胞』と言われるのですが、日常では聞いたことがない・・と思います。私も大学時代にチラッと習った程度でした。

白色脂肪細胞
 全身のあらゆるところにあり、とくに下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどに多く存在しています。体重がそれほど多くなくても、下腹部やお尻、太ももなどの太さが気になる人が多いのは、これらの部分に白色脂肪細胞が多いためです。体内に入った余分なカロリーを中性脂肪の形で蓄積する働きがあります。
 また、この白色細胞は通常は熱産生をしませんが、持続的な寒さ等の刺激でベージュ化してベージュ脂肪細胞になると、褐色脂肪細胞のように熱産生を行うようになるようです。
 
 褐色脂肪細胞
 首の周り、脇の下、肩甲骨の周り、心臓、腎臓の周りの5カ所に存在しています。体内に蓄積された余分なカロリーを熱に替え、放出させる働きのあるありがたい細胞です。褐色脂肪細胞は、成長期に入ると少しずつ減り、生まれたばかりの時に約100gあったものが、成人になると40g程度に減ってしまいます。褐色脂肪細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費し、活発でない人は、エネルギーの消費も少なめということになりますが、この褐色脂肪細胞の働きは、遺伝子によって操作されます。

 と、いうことで肥満症の改善や、効率の良いダイエットに繋がるのではないか、と注目されています。個人的には、褐色脂肪細胞の量は成人になると減ってしまうため、活性化させるのは難しいのかもしれない・・と思いつつ、効果があるなら活用したいところですよね!
 運動するときは、首や肩甲骨等を中心にほぐすと良いかもしれません(細胞が残っていれば・・・)。冷やすと白色細胞も活性化するようなので、サウナとかは冷温(サウナ⇔水風呂)を繰り返すので、もしかしたら活性化に貢献しているのかも?と思いましたが、実際のところはいかに!?

参考
日本肥満症予防協会