皮下脂肪と内臓脂肪の違いを解説します
管理栄養士のmarinaです。緊急事態宣言が解除になり、いつも通りの日常に戻る日も近いなと感じています。保健指導も、いつも通常運転に戻りつつあるので・・・また通勤が始まると思うと、はやく一人暮らししたいなと思いますね。
さて、今回は脂肪についての話題です。最近は在宅勤務で蓄えてしまった脂肪をいかに減らすか・・が課題です。人間の体にある脂肪のうち、大半を占めるのが、皮下にある『皮下脂肪』です。もうひとつ、『内臓脂肪』を聞いたことがあるかと思いますが、こちらは胃や腸の周りにある大網脂肪や腸間膜脂肪がその代表です。女性は皮下脂肪が多く、男性は内臓脂肪がつきやすいことがわかっています。
生活習慣病と強く関連しているのは『内臓脂肪』です。胃や腸と直結しているために、門脈を通じて肝臓に糖分や遊離脂肪酸などのエネルギーを送ることができるので、エネルギーの出し入れがしやすいのです。 そのため、内臓脂肪は食べ過ぎによって増えやすくなっています。食事を制限した場合はその逆で、まず内臓脂肪から消費されます。
内臓脂肪面積、つまり身体の断面積に占める脂肪の面積が100cm2を超えると内臓脂肪型肥満です。ウエスト周囲径でいうと、男性なら85cm、女性なら90cmが内臓脂肪面積100cm2に相当します。これが特定保健指導の診断基準の一つになっています。
しかし、ウエスト周囲径だけでは皮下脂肪が多いのか、内臓脂肪が多いのかの区別はつきません。腹部CTスキャンなら皮下脂肪と内臓脂肪を区別することができますが、腹部CTスキャンには被曝という問題があるため、繰り返しの測定が困難でした。そこで最近では、腹部生体インピーダンス法という方法で簡単に測定することができるようになっています。それではまたお会いしましょう( ˘ω˘ )
・オムロン ヘルスケア株式会社 健康コラム・レシピ 健康コラム 生活習慣病Q&A vol.141
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