メタボと特定保健指導の選定基準について解説します
管理栄養士のmarinaです。運動不足に危機感を感じて、夕食後に歩き始めました。いつまで続くか・・・ですね。
さて。皆さんはご存じでしたでしょうか・・・保健指導選定基準と、メタボリックシンドローム診断基準って違うんですよ!更に言うと、糖尿病の診断基準で使うHbA1cと血糖値も違っているんです。とてもややこしいので、(自分のために)解説します。株式会社 ベネフィット・ワンさんのよくあるご質問コーナーが分かりやすかったので画像を引用しています。
まずは、メタボリックシンドロームの診断基準です。メタボリックシンドロームは、メタボ、と略されることが多いと思います。どこかでメタボ健診という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実は略称です。正しくは、特定健康診査と呼ばれます(メタボが入ってないのですが・・・)。『日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診を行います。』と、厚生労働省ホームページに記載があります。
こちらの特定健康診査は、2008年4月より健康保険法?高齢者の医療の確保に関する法律?の改正によって、実施医療保険者(区市町村国保、健保組合等)に義務付けられています。計測項目に腹囲が加わったことが以前との違いになりました。
雑談ですが『健康診査』って、ニュアンスに引っかかりがありませんか?いつも、会社や学校では『健康診断』と言っていませんでしたか?marina調べですが・・正しくは健康診査、その結果が診断結果(診断レポートとか、診断報告書とか)のようです。審査した結果が診断、伝わりますでしょうか?
でも、下記のメタボ健診は診断基準と使っていますが・・ちょっと不明です(笑) 審査基準になりそうですが、診断の方が馴染みやすいから使っているかもですね。

一方、特定保健指導とは・・・『特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。』と厚生労働省のホームページに記載があります。
どうやら調べていくと、2008年4月以前は『保健指導』と言っていましたが、法改正に伴い『特定保健指導』と名称が変更しました。保健指導は『医師・保健師・看護師・栄養士などの医療者が、生活習慣病などの病気の予防や健康維持・増進を目的として、運動・食事のほか睡眠・飲酒・喫煙などの生活習慣について改善の助言を行うこと』なので、対象者が幅広いようですね。
そして、健康診査と特定保健指導はセットです。健康診査で対象となっている人の中で特定保健指導に該当する人を選出するための基準が以下になります。対象年齢について、健康診査は40~74歳でしたが、会社によっては予防を優先するため40~65歳にしますとか、うちは20代の若年層も入れますとか、違いがあるようですね。

で、本題の基準です。最初の選定基準にBMIが加わっていますね。血糖は、空腹時血糖が110から100mg/dLに下がり、HbA1c5.6%以上が加わっています。その他、血圧と脂質の数値基準は一緒なので、血糖の項目のみ厳しくなっています。これが、間違いやすいのですが・・・血糖値はリスクが高いからより前段階で対象者を選定するような意味があるのでしょうね。
ちなみに、糖尿病の基準で使う空腹時血糖は 126mg/dL以上、HbA1cは 6.5%以上です。もう少し複雑に判定しますが、ここでも数値が違うので本当にややこしいですね・・・。
本題が一番内容薄くてあれれって感じですが、今回はこれで以上です。またお会いしましょう( ˘ω˘ )
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