健診と検診の違いを解説します

2020-05-11

 管理栄養士のmarinaです。在宅期間が長いと、エンターテインメント、アウトドア等に触れていた日常が遠く感じますね。Twitterのフォロワーがいつのまにか100人超えました!通知オフにしているので、いつ増えたのかわからないまま・・・タイミング見て、フォローバックしたいですね。

 さて、本日は雑談です。特定保健指導を行うには、特定健康診査を受けるんですが・・・これって健診と略すことが多いと思います。でも、検診もあるんです。文字が違いますが、発音は一緒です。

健診は・・・
 健康診断あるいは健康診査の略語で全身の健康状態を検査する目的で行われる

検診は・・・
 ある特定の疾患を発見するために行われる臨床的な検査

 もう少し詳しくみていきましょう。
 健診は、体の健康状態をある尺度で総合的に確認するプログラムのことを健康診断(健康診査)略して健診と呼びます。労働安全衛生法などの法律によって実施が義務付けられた「法定健診」(定期検診とも呼ばれる)と個人が任意判断で受ける「任意健診」に分けられます。

 「法定健診」は乳児・妊婦・市民・従業員などによって内容が定められています。検査項目は問診(既往歴および業務歴の調査や自・他覚症状の有無の確認)、身体測定、視力・聴力検査、血圧測定、便及び尿検査、胸部エックス線検査など10数項目からなります。
 また生活習慣病の予防のために40歳以上には「特定健康診査」(メタボ健診)として、血液検査、肝機能検査、血中脂質検査、空腹時血糖、心電図検査などが加わります。こちらの特定健康診査の対象になる人の中で、階層化したのが特定保健指導です。

 「任意健診」には、人間ドックなどがありますが、法定健診よりも多い40~100項目程度のより高度な検査を行うことが多いです。全身を徹底的に検査することが可能ですが費用が自己負担となり高額になるため、健康保険などからの補助や法定健診と併せて実施することで費用の軽減を図る施策などが行われる場合もあります。

 検診とは、肺がん・胃がん・大腸がん・乳がん・子宮がん・卵巣がん・歯周病・結核・肝炎ウィルスなど、特定の疾患を早期発見するために行われる検査プログラムのことです。

 胃がん・大腸がん・乳がんなどのある年齢から一定の割合で発症率が高まる疾患の検診には、その年齢から補助を行う自治体・事業者が多いようです。また、がんに関しては超音波検査・CT検査・MRI検査・PET検査、乳がんに関してはマンモグラフィー検査など新しい検査技術が次々と開発され、より早期発見が可能となってきています。

 これらを比較すると分かりやすいかと思いますが、広く診るのが健診(健康診断)、深く診るのが検診というイメージになりますね。この違いは、保健所実習に行った時とか、大学の課題でよく訂正されました。健診と検診では意味が違うから云々・・・懐かしいですね。それではまたお会いしましょう( ˘ω˘ )

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参考 : e-ヘルスネット 健診検診