保健指導該当の糖代謝基準値について解説します

 管理栄養士のmarinaです。本日は、初めて遠隔面談を行いました。久しぶりの支援で、質問に答えられなかったので反省の記事を書きたいと思います。

 今回、担当した方は、腹囲に加え、脂質代謝と糖代謝で該当のあった方でした。糖代謝は、HbA1cは基準値内でしたが、空腹時血糖値が100mg/dlで、丁度基準と一緒という・・なんとも微妙な方でした。と、言ってしまうと聞こえが悪いですが、基準値と一緒となると・・ストレスでも血糖値は上がるので、検査のタイミングなのではないか、なんて思ってしまいます。もちろん、糖尿病予備軍という場合もありますが。

 質問の内容はこちらです。『何故、空腹時血糖値だけで保健指導に該当するのか。
 シンプルな回答はこちらでしょう。『空腹時血糖値だけで判断はせず、HbA1cも該当すれば保健指導対象になります。空腹時血糖値の判定は100を超えると正常高値と呼ばれ、糖尿病の手前です。』
 更に付け加えれば『糖尿病が進行すると、HbA1cと空腹時血糖値は両方が上がります。しかし、HbA1cは過去1~2か月の平均を表すため、数値に反映するまで時間が掛かります。』

 こんな感じでしょうか・・・。ちなみに、てんぱって空腹時血糖値の方が先にあがってくるから。と言ってしまいました。合ってるようで、しっかり理解できていなかったので・・反省です。保健指導の基準にHbA1c も入っている事が抜けていました。ちなみに、空腹時血糖値は100mg/dL、HbA1cは5.6%以上で保健指導のリスクに該当します。

糖尿病治療ガイド2018-2019(抜粋)[5]
空腹時血糖値および75gOGTTによる判定区分(糖尿病治療ガイド2018-2019)

 また、別の機会にお伝えしますが。血糖値の基準はとっても複雑ですね。メタボの基準と、保健指導の該当基準と受診勧奨基準と、糖尿病の診断基準と、色々あって混乱してしまいますね。ちょっと、次会ったらちゃんと説明できるようにしたいですね。でも、楽しいです。ではまたお会いしましょう( ˘ω˘ )

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参考
糖尿病治療ガイド2018-2019