カフェインと健康の関係について解説します②
管理栄養士のmarinaです。今日も良い天気でしたね。素晴らしい!
以前「カフェインと健康の関係について 」記事を書きました。この話題を調べている時に、ふと思ったことが、カフェインを扱うコーヒーや飲料メーカーのサイトは、カフェインの扱いが肯定的だなという印象を受けました。
この内容について、NHKのクローズアップ現代の記事を読むと少し恐ろしく思いました。企業は販売する立場にあるので否定的な情報をプッシュして書いていないのでしょうが・・良けれ記事の下部に参考URLを貼っているのでご覧ください。
7月、日本中毒学会が、全国38の病院を対象に実態調査をしたところ、急性カフェイン中毒で救急搬送された患者が、5年間で101人いたことが分かりました。症状は吐き気や意識の低下、中には心肺停止状態で運ばれた人も。そのうち3人が亡くなっています。搬送された人の平均年齢は25歳。圧倒的に若い世代が多いのが特徴です。さらに、こんなデータもあります。去年までの5年間に、東京23区で、死因が分からず亡くなった人のうち、36人の血液から高い濃度のカフェインが検出されていたことが取材で明らかになりました。
この内容も衝撃かと思いますが、その理由も辛いですね・・・少々抜粋しますね。
〇長時間の派遣の仕事を乗り切るため、立て続けにエナジードリンクを3本と栄養ドリンクを1本飲みました
〇大学受験の勉強中、エナジードリンクを飲むと眠気が取れて集中できましたが、だんだん効かなくなってきている感じはしていました。そんなとき、カフェインの成分を錠剤に固めた薬を紹介されて飲み始めました
〇死にたい気持ちがあって、首つりとか飛び降りとか、そこまでする勇気は無くて。インターネットで自殺の手段としてカフェインの錠剤が紹介されているのを目にしました
なんとも・・言い難いですが、闇を感じますね。上記に出てきた錠剤ですが、市販のカフェイン入りの錠剤1粒に、エナジードリンクおよそ2本分のカフェインが入っています。海外製は安く入手できたようですが、こちらは医薬品です。パッケージには3、4時間空けて1日3錠までと服用の限度が記されていましたが、英語で、しかも小さかったため見落としてしまい、過剰摂取をしていました。
中毒症状が起きるのは体質によって差がありますが、成人で短時間に1,000ミリグラム以上を摂取した場合、という研究があります。この量というのは、カフェインを多く含むエナジードリンクでは7本以上、錠剤では5錠から10錠に当たります。しかし、カフェインへの感受性が強い人は、200ミリグラムでも、中毒症状が出る場合もあるそうです。また、お茶やコーヒーについては、もともと含まれているほかの成分によって、カフェインの効果が抑えられるといわれています。
エナジードリンク7本以上って、結構な頻度で飲むことになりますが・・恐らく、疲労感が強い人やたばこの一服のタイミングで摂取する人は、想像ですがこれに近い本数になる場合があるのかもしれませんね。錠剤で5錠となると、摂取が簡単です。体格が小さい方だと中毒症状も出やすいのではと思います。
もっと重要なのが、カフェイン体験の早期化、これがちょっと心配です。覚醒効果、カフェインがもたらしてくれる、目が覚めたり、意欲が出たりする効果、実はこれは意外に早く慣れが生じてしまうんです。そして、慣れた分を補うためには、どうしても量や摂取する頻度を高めていかなきゃいけなくなる。さらに、これが増えてくると、その液体ではおなかがだぶだぶになってしまうので、どうしても錠剤のほうに行ってしまう。より危険な感じになっちゃいます。
確かに、これは考えると心配ですね。私たちは、身の回りにコンビニがあって、24時間いつでも食品が手に入って。エナジードリンクも飲むことができる環境にあります。飲酒と違って年齢制限も、購入時に何か確認されることも無いので、早いうちから飲むことができますね・・・。コロナで話題の昨今ですが、ストレスが高まるこの状況で、大人も子どもも、さらなる健康被害の報告が無いことを祈っています。
ちょっと気になったので、自分のTwitterとInstagramでアンケートしました。ご協力頂きありがとうございます。簡単ですが、以下のようにまとめてみました。


全体数が少ないので、なんとも・・ですが。傾向として、コーヒーの摂取は早い傾向がありますね。自宅で家族が飲む機会があると、馴染みやすいのかなと思います。エナジードリンクは比較的20歳に近いので、受験期とか、自分で購入できる環境で飲むのかな~と想像しました。
どちらにせよ、ほとんどの人はコーヒーもエナジードリンクも10代で飲み始めていることが分かりました。Twitterでエナジードリンクを検索すると、飲む量が多い人をよく見かけました。ゴールデンウィーク中も関係しているのでしょうが、飲みすぎて中毒症状の発現が見られる記載もあったので・・死亡例までは無かったとしても、危険な状態に近い人は多いんだろうなという印象でした。
簡単ですが、以上です。またお会いしましょう!
参考
・NHK クローズアップ現代 急増!カフェイン中毒 相次ぐ救急搬送 いま何が(2017年9月21日放送)
・日本コカ・コーラ株式会社 飲料アカデミー カフェインの安全性、代謝、健康に及ぼす影響
・Nestle なぜ?なに?コーナー なぜなにコーヒー
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