夜間頻尿について解説します

2020-05-02

 皆さん、こんばんは。管理栄養士のmarinaです。自粛期間がそろそろ開けるかと思いきや、まだまだ続きそうですね。後ろ倒しになった仕事の量と、残りの期間を考えると、5月は死にもの狂いでこなさないと何も終わらないな・・と恐怖を感じています。多分、自分だけではなくて他の人も同じく忙しいでしょうから・・ちょっと保健指導どころではないですよね、と思っています。

 さて、本日の支援した方で夜間頻尿を訴える方がいましたので、メモで残しておきたいと思います。平たく言えば、夜トイレに行くために起きてしまう人ですね。すごく分かりやすいサイトがありましたので、下部にリンクを貼っておきます。

 <夜間頻尿とは>
 夜間の排尿回数が2回以上になると、睡眠の妨げなどが生じるため治療の対象となることが多いようですが、困っているかどうかは個人差に寄るため、通常は夜間の排尿回数が2回未満までは正常と見なされています。困っているレベルであれば、すぐに治療を開始しましょう。

 <夜間頻尿の原因>
 大きく分けると、(1)膀胱容量の減少 (2)夜間尿量の増加(夜間多尿)が考えられます。
 (1)は排尿反射が亢進して膀胱に十分な量の尿をためることができない場合です。高齢者では加齢に伴う膀胱筋肉の筋力低下が原因で、膀胱容量の低下が起こります。(2)は、水分の過剰摂取利尿剤の内服により1日の尿量や夜間の尿量が増え、排尿回数が増加する場合です。血圧の高い人は夜間に腎臓の血流が増加するため、夜間の尿量が増加し排尿回数が増えます。
 その他、睡眠の障害、前立腺や膀胱の病気、季節との関連、加齢現象などのさまざまな要因が関与していると考えられるため、背景は複雑なのではと思います。

 <排尿量について>
 成人1日の平均尿量は1200~1500ml(体重1kgあたり20~25ml)で、夜間尿量は1日尿量の約3分の1(400~500ml)が標準です。また、1回排尿量は250ml前後なので、1日の排尿回数は5~6回、夜間の排尿回数は0~1回が標準になります。これは覚えておくと良い数値だと思いました。1回の排尿量は意外と少ないですね。
 もちろん、気温や発汗や水分摂取量、体調などによって変化するため、1日を通して排尿状況(排尿時間と排尿量)と起床・就眠時刻をできる限り正確に記録する「排尿記録」があると、診断に役立つそうです。就寝~翌日の起床第1尿までの夜間尿量が、24時間尿量の35%を超える場合を「夜間多尿」と見なします。

<不眠との関連もあります>
 実は、睡眠薬の内服で熟睡ができるようになると夜間頻尿も改善します。これは知らなかったですね・・・睡眠薬に頼ることなく、日々の生活リズムを見直したり、30分間程度の運動(ウォーキングなど)を続けたり、昼寝時間を少なくしたりして、睡眠の質を改善することも大切です。不眠があるから夜間頻尿になるのか、あるいは夜間頻尿があるから不眠になるかは明確になっていませんが、悪循環に陥ることは間違いありません。

 と、いうことで生活リズムを正しく行うことが大切なんですね。ここでも体内時計が重要なのでしょうか。とても興味深い内容だなと思いました。ここ最近、やるきが出ずにぼーっとしてしまっていたので、生活リズムを見直すべく。私も気合を入れなおさなければと思いました。少しでも、この記事がご参考になれば嬉しいです。ではまたお会いしましょう!

毎週(月)21:00~ お待ちしています!

参考 : 社会福祉法人恩賜財団済生会 夜間頻尿