身体活動と消費エネルギーの計算を解説します
良い天気でしたね。Stay Homeから1カ月、そろそろ経済が動いて欲しいところです・・・。まだまだ、保健指導の報告書に苦戦しています。結構、厳しくみてくださっている感じです。私が所属している会社では、保健指導方針が階層化されています。疾病の有無、受診勧奨値のレベルによって、分けられているのですが。あるレベルの対象者には、運動目標を立案してはいけないことになっています。ただし、医師の指示の下で本人が希望する場合は3~4メッツでの運動目標と、生活活動量を増やす立案は可になっています。
さて。ここで言う運動とはどの程度かと言うと・・・ 身体活動=運動+生活活動 という関係が成り立ちます。
「身体活動」:安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動作のこと。
「運動」:身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、継続性のある活動。
「生活活動」:身体活動のうち、日常生活における労働、家事、通勤・通学など。
簡単に言うと、身体活動は全ての動作で、運動以外が生活活動になるって感じですかね。
ちなみに、メッツ(Mets)は運動強度の単位で、安静時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したものになります。安静時は横になったり座って楽にしている状態を指します。
私が知りたかった3~4メッツの運動と言うと、やや速歩(平地、やや早めに=94m/分)、水中運動、ウェイトトレーニング(軽・中等度)体操 といった項目が該当しました。
生活活動量を増やすと言うと、買い物・洗濯物を干すなどの家事、犬の散歩・子供と屋外で遊ぶなどの生活上の活動、通勤・営業の外回り・階段昇降・荷物運搬・農作業・漁業活動などの仕事上の活動などが該当するようなので、これらの時間や回数を増やすことが当てはまります。
買い物レベルの活動量と、農作業って結構違うような気もしますが。同じ生活活動量に当てはまるようです。
ちなみに、メッツ(Mets)と運動時間が分かると、消費エネルギーを計算できます。例えば、体重50kg の人が、普通歩行(3メッツ)を1時間行ったとすれば、約160kcal(157.5kcal)です。これが体重80kg の人になれば、約250kcal(252kcal)と増えるんですね。
要は同じ時間で消費量を少しでもあげようと思ったら、自重(自分で抱える荷物)を増やすことも有効です。あまり増やすと負荷が大きいので、無理のない範囲でできると良いですね。
消費量(kcal) = 1.05 ×Mets×時間(H)× 体重(㎏)
参考 : 身体活動のエクササイズ数表、e-ヘルスネット
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