LIVE配信の回答(1/13) 逆流性食道炎になった時の食べ方を解説します

2020-04-12

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皆さんこんにちは、管理栄養士のmarinaです! 本日は、21:00~Q&A配信させて頂きます! 少しでも、管理栄養士が身近に感じられる人がいたら嬉しいのと、もし困っている方が入れば力になりたいので、気が向いたらお越しください( ˘ω˘ )  誰も来なくても、勝手に喋りますのでラジオ替わりにどうぞお付き合いくださると嬉しいです。

 さて、以前とは言っても去年ですね・・疑問に思ったことをtweetし、ブック―マークしたまま放置していたのでそろそろ手を付けます。 今回は、身近な逆流性食道炎です。(よく、食堂炎と変換してしまう事がありますね・・・)

逆流性食道炎とは

 食道は口から入れた食物を、胃に送るための管です。通常は一方通行で戻らない仕組みです。これは、食道と胃の間は『下部食道括約筋』という筋肉があり、ベルトみたいな感じで通常はキュっと閉じられているからです。食物を飲み込んだ際に開いて、食物を胃に送り込みます。

 胃では、酸性度の強い塩酸(胃酸)と消化酵素が含まれる胃液が分泌されています。胃液は食物の中に含まれるタンパク質を分解し、おかゆ程度の固さにすることで、小腸で吸収しやすい状態にします(消化)。 胃には酸から粘膜を守る防御機能がありますが、食道にはこの防御機能がありません。何らかの原因(胃酸が多い、下部食道括約筋が緩い等)で胃酸が食道に逆流すると、食道粘膜は胃酸にさらされて炎症を起こします。胃から食道への逆流が繰り返し起こると、食道の粘膜にただれや潰瘍が生じ、胸やけや呑酸などの不快な症状が起こります。 これが「逆流性食道炎」です。

一番はストレス

 やはりストレスを感じ、我慢すると胃酸分泌が過剰になります。その結果、胃が痛くなってしまいます。日常でストレスを感じないということはまず不可能に近いと思いますが、適度な運動、気分転換などたまったストレスを解消する方法を自分なりに見つけるように心がけましょう。

食事で消化に悪いのは

 一番は、脂肪分の多い食材や揚げ物などです。これは、消化に時間がかかる=胃の中に長く留まってしまうので、必要以上に胃酸を多く分泌させます。構造的に分解しにくいです。また、アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶なども、摂りすぎると胃酸を多く分泌させてしまいます。こちらも分解に時間が掛かる、かつ刺激が強いので胃酸が出やすいです。
 その他、チョコレート、ケーキなどの糖分の多いもの、お酢やオレンジなどの柑橘類、香辛料などの刺激物も食べる量に注意が必要です。おそらく、個人によって胃酸分泌しやすい食品が違うので、何を食べて胃酸が多く出るのか、分析が必要かと思います。

空腹も影響

 胃の中に内容物が停滞すると、消化を促そうと胃酸が過剰に分泌された状態となってしまいます。このため、胃の粘膜は胃酸の影響を受けて荒れていることが多く、空腹の状態が続くと胃酸のダメージが強くなり、胃痛を増強します。

消化に良い食事とは

 逆に、消化が良い=胃にやさしいものは、糖分や脂肪分、刺激物が少ない食材で、やわらかい(繊維が少ない)食材です。具体的に言えば、豆腐、白身魚、鳥のささみ、おかゆ、雑炊など。果物ではバナナやりんごなどがおススメです。
 オススメと書きましたが、どれを食べるか。よりも、どうやって食べるか。だと思います。

どうやって食べるか、が大事です

 というのも、どの食材をたべても問題ないと思っているからです。皆さんが体調悪いときに、○○を食べたいけど、消化に悪いからやめておこう・・なんて考える方がストレスだと考えています。上記に書いたような消化の悪い食材に当てはまるものでも、少量を、煮る・茹でるといった加熱調理を行って、 ゆっくりよく噛んで(口の中で消化してから)、お好きなモノをお召し上がりくださいね。
 多分、胃酸が多い時に油っぽいクリーム系の菓子等を食べたい人は少ないと思いますが・・そういう人も少量で留めておきましょう。少量に定義はありませんので、個人がいつも食べる量の半分以下が良いのではと思います・・・。

胃の働きに関わるのは自律神経

  自律神経は、 内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、意思とは関係なく24時間働き続けています。これが無いと、心臓等の働きが止まってしまいます。
 自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれます。専門用語に聞こえますが、活発に働くタイミングが違うだけです。 睡眠不足が続くと、起きている時に活動すると寝ている時に活動するのバランスが崩れて( 自律神経失調症)、胃の働き等に影響を及ぼします。

「交感神経」 昼間や活動しているとき。
「副交感神経」 夜間やリラックスしているとき。

 胃酸の分泌は副交感神経が優位のときに盛んになります。それは、交感神経が優位な時間は、長く続くものではありません。副交感神経が強く優位になるときの反動によって、胃酸が一気に分泌されてしまうためと考えられています。
 個人的な解釈ですが・・・交感神経は活動をするために消化する機能は落ちて、エネルギーを作ったり筋肉を動かす機能が活発になります。例えばスポーツしている時は空腹を感じない事が、これに近いと思います。でも、帰り道にお腹が空くのは副交感神経が働いて、臓器が活動しているからです。
 自律神経を整えるために、睡眠や生活リズムを見直しましょう。

喫煙の影響

 喫煙すると血管が収縮しますが、胃粘膜にある血管も同様に収縮します。そうすると、血液循環が悪くなり、胃粘膜の抵抗力を低下(胃粘膜に必要な栄養や酸素が少ない=胃酸に耐える丈夫な粘膜が出来ない)させてしまいます。 さらに喫煙は胃酸分泌を促進するため、これによって胃粘膜が攻撃され、胃痛を引き起こします。 悪循環ですね。

参考:胸やけ・鈍酸.jp

 では、本日21:00~Q&A配信を担当させて頂きますよ!ぜひ、お話しましょう。 もし、皆さまが食事等で気になっている事があればお知らせくださいね( ˘ω˘ )  ではまた!

毎週(月)21:00~ お待ちしています!