LIVE配信の回答(1/6) ラーメンと和牛でお腹を下す理由は何故か

2020-04-12

  皆さんこんにちは、管理栄養士のmarinaです!1/6(月)に生放送Q&A配信をさせて頂きました。その中で、ラーメンと和牛でお腹を下してしまうという質問を頂きました。この話題を、簡単に考察します。

こちらのtweetにメモしています。本文をクリックすると、リンクで飛べます。

一蘭のラーメン

 まず、ラーメンに何が入っているのかを調べました。ところが、企業秘密なのか出てきませんでした!そういえば、一蘭に行ったことが無いので・・今度行きたいです。 分かった情報のひとつは、アレルギーについてです。 一番スタンダードっぽい以下のメニューを抜粋しました。他の種類も大差なかったので、 おそらく麺に練り込まれているのではと思います。

天然とんこつラーメン(創業以来)のアレルギー : 小麦、乳、卵

 もうひとつ、一蘭は味付け?がお好みで、選べるようです。紙に書いて注文するそうですね。

味の濃さ、こってり度、にんにく、ねぎ、チャーシュー、唐辛子ベースの秘伝のたれ、麺の固さ

もしや・・

 ここまで書いて、なんとなく分かりました。質問くださった方が、以前話していたのですが、ニンニク食べると下痢をするそうで。ラーメンに含まれるニンニクなのではと想像しました。これは、個人的な個性?特性?だと思うので、必ずしも全員が当てはまるわけではないと思いますが・・可能性としてあるかと思いました。

ニンニクの効果とは

  ニンニクには、美肌効果、免疫力向上、スタミナ源・・など、色々な効果を聞いたことがあるかもしれません。その作用のひとつに、強い殺菌作用があり、ニンニクは刺激が強い食品です。
 そのため、食べ過ぎや、また人によっては少量でもこの強い殺菌作用により胃の粘膜が刺激されて胃痛が起きる事があります。ビフィズス菌(善玉菌)などの腸内細菌まで殺してしまうことで、消化・吸収が乱れ、腹痛や下痢といった症状が起きることもあります。
  どの程度のニンニクの摂取量が体に影響をもたらすかは、個人差が大きいです。ただ、腹痛や下痢を起こさないためにも、生で食べず加熱することが良いでしょう。

もうひとつの可能性は

  脂肪ではないかとかんがえました。ラーメン自体、脂が多い料理ではありますが、和牛も同じく脂が多い食材になります。もちろん部位によりますが、鶏肉、豚肉と比べると・・脂が多い食材になります。

脂と下痢の関係は

 脂は、他の栄養素に比べて消化に時間がかかります。理由は、脂の構造がやや複雑にできており、分解(消化)するために非常に時間が掛かるのです。

 これに加え、必要以上に摂取することで中々分解されないまま、腸へ移動することになります。腸へ移動したら、脂肪による腸管ぜんどう運動(腸を動かして、便を外に出す働き)が活発になる働きがありますので、下痢を起こすことに繋がります。

アルコールも影響では

 それから、飲酒によるアルコールも原因として考察します。アルコールは、腸管を炎症させます(刺激して、腸の機能を低下させてしまいます)。また、アルコールは肝臓で分解(解毒)されます。この肝臓で分解する時に、消化を助ける胆汁(消化するために必要な物質)の生産が追いつかなくなり、下痢を起こすことに繋がる可能性もあります。

  もし、皆さまも食事等で気になっている事があればお知らせください( ˘ω˘ ) ではまた!

毎週(月)21:00~ お待ちしています!